JR福知山線脱線事故

本当に痛ましい。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20050426NSE2INK0226042005.html
まだ断片的な情報しかないようですが、運転士1人の責任問題で終わらない事を願います。(無論、資質的な問題点もありそうではあるが、そう言う人的資産をどう活用するかは企業の本分)
日本の安全神話が崩れたとか、本当に「神話」(昔話)になってしまった、とかいう声もあるみたいです。


これは別に今回に限った事じゃなくて、最近の事故の根本的な原因て「不作為の行為」(何もしないこと)が招いていると言うのが多い気がする。
評価主義、結果主義、能力主義などといわれて久しいわけですが、高い評価を得る人がいる一方で、努力相応の評価を得られない人も当然いるわけです。そんな中で、何かを「する」ことで周りから評価されること自体を恐れて、すべき事が出来ない社会になっているとしたら、安全性などというのは夢まぼろしでしかない。
安全は作為であり、「何も起こらない事を起こす」ということは、作為そのものを行わない日和見主義とは混同されてはならない。ということを自分も肝に銘じておきたい。
こと、事態発生後の対応をするレスキューや救急病院が英雄視されがちだが、彼らに活躍させないことこそが一番重要なのだから。


しかし、あのマンションに住んでいた人はどうしているんだろう。
一階の駐車場の柱が折れてるとしたらいつ倒壊してもおかしくないだろうに。


蛇足だが、あまりに気になったので何年かぶりに朝のテレビをつけたら、相も変わらず報道の方々はジャーナリズムの名の下に色々ご迷惑かけてるっぷりが出てて哀しくなった。
現場上空をヘリで飛ぶとか、怪我人搬送の為に道を空けろと言われても警察が押しのけるまで退かないとか。聞いた話で恐縮ですが、あまつさえ列車が突っ込んだマンションの屋上に上って上からの映像を撮ってるのまでいたらしいね。
とりあえず、各局を見てて一番ろくでもないと思ったのはFNN(フジ系列)。こんなのなら報道の使命とか意義なんて大層な御託並べてるより、ホリエモンのやりたいようにやってみた方がまだマシなんじゃないかと思えるくらい。


(続報)
【制限超え、100キロで走行】(MSN-Mainichi)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050426k0000e040100000c.html