世界の中心で、愛を叫ぶ

mutep2004-06-12

見て来ました。
泣いた。
これまで目がウルむ程度はあったけど、映画館であそこまで泣いたの初めて。
があん。油断してた。
宣伝文句のみんなが感動してるなんてのなんて大したことないぜ的発想で行った自分の完全なる敗北です。
邦画では個人的に史上最高だかも。(別に洋画でそんなに感動したものがあるわけではないのだけど)

設定的には原作とずいぶん違う。
朔太郎のキャラクターも明るいし、アキの性格も微妙に違うし、二人の関係も少し違う。
それは演出的な観点で言えば距離の取り方という点で原作の少し古い時代の男女関係を現代のライトな関係に構築し直したとも言えるし(まあライトといってもそれがどんどん深くなるわけだが始まりのライトさという点でね)、制作的に映画という尺のあるメディアで描ききるために短い期間での恋愛にしたともいえる。
原作を全く同じく再現するならば映画では時間も足りないし密度の濃さという点からも不可能だろう。
逆に、時間を有効に使える夏から始まるテレビの連続ドラマの方はどうなるか楽しみでもある。

とにかく、どちらにしてもこの映画は上手くはまったという感じ。
よく考えたら一部プロットとか気になるとこもあるんだけど、そんなの気にならんかった。
とか言って、今だからこんなこと書けるけど、見た直後はそんなことどころか素晴らしさのあまり立ち上がって拍手すらしたくなりました。。。
(日本で、しかも映画でここまでってのはやっぱ初めてだなあ)

長澤まさみの声がいいという声をネット上でちらほら見かけていたのでどんな声かと思っていたが、どうもあれは広末涼子の全盛期に似ている。(俺の記憶にあるのは98〜99年頃かなあ)
微妙にハスキーで舌っ足らず。
変に売れてないし芝居できてるので広末より長澤まさみのが断然いい。

深呼吸の必要」も見に行こう。